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講演者 : | 浅山 信一郎 ( 国立天文台 ) |
日時 : | 2008年 3月 21日(金) 16:00〜17:00 |
場所 : | 理学部会議室(A2棟1階2123WB) |
要旨 : |
ミリ波サブミリ波における究極の電波望遠鏡の実現を目指して、アンデス山脈チリ北部のアタカマに、日米欧が協力して国際的な天文施設であるアタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA)を建設しています。昨年の後半には、日本が担当するアンテナ16台のうち3台(直径12m)が現地での組み立てを完了しました。このたび、日本が担当する受信機を搭載し、観測波長2mm(周波数140GHz)で初めて月の電波写真の撮影を行いました。ちなみに、当該撮影は、日米欧を通じてチリ現地においては初めてのことです。 ALMAの建設は日本では2004年度より8年計画として進められていますが、日本が担当するACAアンテナを用いて、日米欧で初めて電波画像が取得できました。ALMAのすべての装置が完成すると、すばる望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡の10倍に相当する高い解像力を発揮します。2012年から予定される本格観測により、宇宙の謎を探るのに適したミリ波サブミリ波の電波の特性をいかして、宇宙初期における銀河の誕生や惑星系の誕生、そして宇宙の物質進化に関しての重要な知見が得られると期待されます。今回は現在の受信機の開発状況、現地での建設状況等についてお話します。 |
問い合わせ : | 物理科学専攻 小川 英夫 ( 内線 2716 / TEL 072-254-9726 (ダイヤルイン) / email ogawa@p.s.osakafu-u.ac.jp ) |
講演者 : | Dr. Alexander Ovchinnikov ( Ural State University ) |
日時 : | 2008年 1月 25日(金) 16:30〜17:40 |
場所 : | 学術交流会館(C1棟) 小ホール |
要旨 : |
We investigate features of the ground state of the spin-1 antiferromagnet on a honeycomb lattice with two types of exchange parameters (interchain and intrachain ones) which is a prototype of organic compound F2PNNNO by means of finite-cluster solver and a variant of two-dimensional DMRG algorithm. These calculations support an absence of scalar chiral order and an essential deviation from collinear order between spins belonging to different chains with a pronounced Neel order inside the chains. |
問い合わせ : | 物理科学専攻 細越 裕子 ( 内線 2711 / TEL 072-254-9699 (ダイヤルイン) / email yhoso@p.s.osakafu-u.ac.jp ) |
講演者 : | Dr. Tomio Petrosky ( Center for Complex Quantum Systems, Department of Physics, The University of Texas at Austin ) |
日時 : | 2007年 12月 21日(金) 16:30〜17:30 |
場所 : | 学術交流会館(C1棟) 小ホール |
要旨 : |
Why time flows from the past to the future in spite of the fact the basic laws of physics is time symmetric? This question can be answered in terms of the complex spectral representation of the Liouville – von Neumann equation for the density matrix in quantum mechanics, or the probability distribution functions in phase space in classical mechanics. As applications of the complex spectral representation, the kinetic equation for moderately dense gas, as well as a dynamical model of entropy, will be discussed. |
問い合わせ : | 物理科学専攻 田中 智 ( 内線 2823 / TEL 072-254-9710 (ダイヤルイン) / email stanaka@p.s.osakafu-u.ac.jp ) |
講演者 : | 乗松 航 (早稲田大学理工学術院・助教) |
日時 : | 2007年 9月 12日(水) 17:30〜18:30 |
場所 : | A2棟 2階 224教室 |
要旨 : |
K2NiF4型層状ペロブスカイト酸化物Sr2-xLaxMnO4では、0.10≦x≦0.23組成域に軌道整列状態が存在する。この軌道整列状態の興味深い特徴は、eg電子が (3x2−r2) あるいは (3y2−r2) 軌道を占有する2つの斜方晶バリアントから成ることである。ここで、これらの軌道は立方晶Oh群のEg既約表現に関係している。すなわち、Sr2-xLaxMnO4での軌道整列状態では、Mnサイトと平均の対称性が異なっている。本セミナーでは、このような特徴を有する軌道整列状態への相転移の特徴を透過型電子顕微鏡を用いて明らかにした結果について報告する。 |
問い合わせ : | 物理科学専攻 細越裕子(内線2711) |